ぼくがかんがえたさいきょうのゆうしゃ

ごつくて荒々しいおっさんである私はこのバトルを見守っていた。
最初に登場したのは、「ぼくがかんがえたさいきょうのゆうしゃ」という名前のプレイヤーAだ。
彼は攻撃力、素早さともに50と非常に高く、特に「ぼくがかんがえたさいきょうのひっさつわざ」という必殺技はどんな相手にも通用する。

対するプレイヤーBは、ガユ・ナナクサという若者だ。
攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力ともに平均的だが、素早さは低い。
ただし、彼には仲間のセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7体から必要な者達を呼び出すスキルがあるという。

バトルが始まった。
プレイヤーAの「ぼくがかんがえたさいきょうのゆうしゃ」はまずスピードを活かして攻撃を仕掛ける。
しかし、ガユ・ナナクサは精霊たちを呼び出し、一糸乱れぬ連携攻撃でかわしていた。
プレイヤーAは一瞬腹をくくり、最後の切り札「ぼくがかんがえたさいきょうのひっさつわざ」を出す。
だが、ガユ・ナナクサは精霊たちの魔法陣を完成させ、相手を異次元へと引き摺り込んだ。
見事な勝利だった。

その理由は、プレイヤーBが仲間を呼び出し、協力して戦ったからだ。
素早さと攻撃力では劣るものの、適切な戦略でプレイヤーAを追い込んだ。
そして、プレイヤーAが出した最後の切り札に対しては、精霊たちとの連携攻撃でかわした。
その鮮やかな勝利に、私は胸を打たれた。
男とは、こうあるべきだと思わずにはいられなかったぜええ！！